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冬の養生法

  • 執筆者の写真: 佐々木 弘
    佐々木 弘
  • 2020年2月17日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年2月18日


暖冬とはいえ、やっぱり冬は寒いもので。。。 関東では大雪になるとか。関東地方の皆様、今朝はいかがでしょうか? 寒さが厳しくなると、気になってくるのが「冷え」 夜、足が冷たくて眠れない・・・ 手がかじかんでつらい・・・ あかぎれやしもやけが痛い・・・ 特に手足にいろいろな不具合がでてきてしまいます。 「冷えは万病の元」東洋医学では、冷えて血行が悪くなると、それが体全体に影響を及ぼして健康を害しやすくなるとしています。簡単にできる冷え対策で冷えない体を目指しましょう。 【食べ物】 冷えの原因は、「血(けつ)」のめぐりが悪くなっていることや「血」が減っていること、また、体を温める機能が弱っていることなどが考えられます。 食べものは、大きく「体を温める作用をもつもの」と「体を冷やす作用をもつもの」に分けられます。寒さが厳しい冬は、「体を温める作用をもつもの」を気にしながらにとるようにすると、バランスが良くなります。 ●「気」と「血」を増やす羊肉 肉は体を温める作用を持つ物が多く、なかでも羊肉は温め効果が高いと昔から寒い地方で重用されてきました。良質のたんぱく質を多く含んでいて、「気」を補ったり、「血」を増したりする作用があるといわれています。 寒さの厳しい中国の北京などでは、しゃぶしゃぶや鍋に羊肉を使うのが一般的とのこと。日本でも寒い北海道ではジンギスカンが有名です。ほかにも中央アジアやモンゴル、アイスランド、アイルランドなどの寒さが厳しい地域に、羊肉を用いた家庭料理があるのは、先達たちの智慧なのでしょう。 他にも、生姜、ニンニク、ネギ、ごぼう、エビ、山椒、胡椒、山芋、杏などなど、旬のものを旬な食べ方で召し上がると、その季節に最適な料理になるのがおもしろいところです。 【ツボ】 お風呂に入りながら、またはお風呂を出たあとなど、体がある程度温まっている状態で行うと効果的です。 足三里(あしさんり) ひざの外側でひざ下のくぼみから指4本下あたり。ひざを軽く曲げて座り、親指をツボに当てて、ほかの指をふくらはぎに添え、やや強めに押してみましょう。

健脚のツボ、胃腸のツボでもあり、松尾芭蕉が三里のツボに灸を据えながら全国行脚して奥の細道を完成させたのは有名な話です。 大敦(だいとん) 足の甲側。足の第一指(親指)の爪の生え際で、第二指(人差し指)側。指でグリグリ刺激してみましょう。足が温まってくると思います。 湧泉(ゆうせん) 足の裏側。足の指を全部曲げるとくぼむところ。体のエネルギーが湧き出てくるツボ。両手で脚を支え、親指を重ねて、湧泉のツボをぐりぐり押してみましょう。 【生活】 ●下半身を温める。 東洋医学では、下半身を温めることが冷えの改善につながると考えます。頭寒足熱という言葉がありますね。くつ下やレッグウォーマーをはき、スカートを重ね着するなどして、下半身の保温を心がけましょう。重ね着をしたり、ストールを巻いたり、その場の気温に柔軟に対応できるようにしてみましょう。靴下をかばんに入れておくと、足下が寒いときのちょっとした防寒になるのでおすすめです。 ●朝食は体を温めるものをとる 東洋医学では、朝最初に食べるものを大切にします。朝はなるべく体を温めるものをとり、基礎代謝をアップさせるようにしましょう。お味噌汁やスープなどがいいですね。 ●脱衣所やトイレに暖房器具を置く お風呂場の脱衣所やトイレなどは、意外と冷えやすくなる場所なので、小さな暖房器具を置くなどして、体を冷やさないように工夫をしましょう。 来週になれば暦の上では春になります。とはいえ、まだまだ寒い冬は続きますから体と心をしっかりと温めながら、寒い冬を楽しんでください。



 
 
 

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